フランス · 皇帝・総司令官

ナポレオン・ボナパルト

ナポレオン・ボナパルト
ジャック=ルイ・ダヴィッド《サン=ベルナール峠を越えるボナパルト(アルプス越え)》(1801〜1805年)。Public Domain, via Wikimedia Commons |参照

コルシカ島の小貴族の家に生まれ、フランス革命の混乱を昇進の機会に変えた。砲兵将校としての出発点が、後の「火力と位置で戦局を設計する」発想の下地になる。

ナポレオンの本質は戦場での勇猛さではなく、会戦が始まる前に「勝てる状況」を組み立てる設計者だった点にある。ロディでは兵士との絆と自らの運命を物語として同時に設計し、アウステルリッツではプラッツェン高地をあえて譲って連合軍を誘い込み、空いた中央を割って勝った——力ではなく、敵の意思決定を動かして勝つ方法の完成形である。

だがその方法は皇帝一人の遍在に依存していた。ワーテルローでは設計図は正しくとも、執行する部下と冗長性を欠き、個人技はついに再現可能なシステムにはなれなかった。本サイトは各戦闘を、この「行動と物語の二重設計」という視点から読み解く。

登場する戦闘